
結論から言うと、自分が一番怖い存在なのです。職場にいる怖い上司とか先輩とかではないのです。何よりも怖い存在は自分、自分なのです。それはどうしてなのか
もう少し突っ込んで言うと自分の自尊心というかプライドが新しい環境を前にするとドッカーンと立ちはだかるのです。環境に慣れるためには、年齢に関係なくプライドを捨てないとなりません。異業種へ転職するにあたっては必須な過程です。
プライドとは自分を守る大事な壁でもあります。しかし他者を拒む役目も果たします。私の場合、そもそも年齢が48歳と言うこともあって20歳ぐらい歳の離れた若い人が先輩だったりします。「俺の方が人生経験長いし。だからタメ口でいいだろう」ではまずアウトです。完全に相手にされません。相手にされないと言うことは仕事のスキルを伝達してもらえないのです。伝達してもらえないと言うことは、仕事が成立しないので自然とクビになります。
では私はどうしたかと言うと、ちょうど前職が対人援助職だったため、人とのコミュニケーションには慣れていました。それは仕事のスキルとしてです。いろんな手法がありますが、主な所では相手の言うことが何であれ一旦受け止める作業を必ず入れるのです。そうすることで相手は自分のことを受け入れてもらえた、こいつはちゃんと受け答えできるやつだと認識するのです。
私はもちろん異業種へ転職することもあって何でもやってやろうと言う覚悟を持っていましたし、プライドを捨ててかじりつくように仕事を覚えようと決めて入職しました。自分が怖いと言ったのは、このプライドによって突き動かされる感情というものが人間誰しもあるのです。だからプライド自体は否定はしません。プライドを正しく恐れてうまくコントロールすることが求められるのです。
そしてこのプライドのコントロールができコミュニケーションが取れるとなれば年齢関係なく新しい環境に入っていけるのです。
ここでも時間の重要性が挙げられます。「教えてもらう」「教えてもらうためには時間がかかる」「貴重な時間を提供してもらっている」そう関連づけて考えることで先輩方の叱責も貴重なものだと思えてくるものです。