
横乗りをしている時だった。先輩乗務員から「お前、この転職失敗だな。48歳だろ。歳とりすぎだよ」と言われた。このようなことを言われるのは織込み済みだったので大して傷つくこともなく「そうですね」と流しておいた。その先輩は役職もついているかなり出来る人だった。でも48歳でこの業界にひょっこりやってきた同い年ぐらいの男に対する理解はできなかったようだ。
このような言葉は他の人からも受けた。でも決まってその人たちはこうも言っていた。「俺はもうこの年で転職なんてできないし、しょうがないからここにいるんだ」と。本当にそうだろうか?転職ということ自体を考えることもないのではないか?一つの場所で働き続けることが当たり前であるということなのだろうか?
でもふと思ったのだ。転職をするという考え自体が無いのだ。変化することが怖いのかもしれない。自分も怖かった。だから違った環境に飛び込むことが怖いのだ、だから思考停止してしまうのだ、と。それが悪いと言っているわけでなく、人は変化することへ拒否感や受け入れ難さを持っているものなのだ。そういうことが話していくうちにわかってきた。
変化とは一体なんだろう。新しいものを受け入れたりすることであり周りの環境に自分を合わせていくことであったり新しい刺激によって自分を成長させたり、いろんな意味として受け取れる。変わることで何が得られる?やはり新しい見たことのない自分ではなかろうか。
そして変化の最たる機会は転職にあるのではないだろうか。仕事の内容も人間関係も変わる中で働いていくと言うことはとてもレベルの高い体験である。変わらないわけがない!!