
朝早くに出勤し夜遅まで仕事をしている生活ではどうしても睡眠時間が少なくなってしまいその影響は日中に出てしまう。どんな形で出てしまうかというと「眠くなってしまう」いわゆる睡魔におそわれる、である。これは本当に苦しかった。体が疲れる、身体のどこかが痛いなどは我慢することができたが睡魔だけはどうしようもなかった。目を開けていようと思えば思うほど目蓋が下がってくるのだ。我慢ができないから余計にしんどかった。この時ほど自動運転が普及すれば良いなと思ったことはなかった。
早朝に積み場に入ってガソリン等を積み込んだ後配送先に向かって高速道路を走っている時だった。ずっと眠いなあ、と思いながら我慢して運転をしていた。眠くてしょうがないのでお茶を飲んだりラジオを聞いたり歌を歌ったりしていたがどうもダメだった。先輩方からは、眠い時はどうしようもないのでトラックを停車させて10分でも仮眠をとると良いと言われていた。でもその時は高速道路に乗ってしまった後でPAまではまだ随分と距離があった。止めるところがあって10分でも仮眠が取れれば違うんだけどなあ、と悶々としてた。その時ガクッとハンドルに顔をぶつけそうになった。そう寝落ちしていたのだった。慌てた私はこれはやばいと思い水筒に入っているお茶を頭からひっかけた。苦肉の策だった。
こんなことはその後もたくさん経験した。走行中に眠くなって事故を起こすのは最悪の事態なのでできうる限り時間を確保して仮眠を取るようにした。眠れなくても目を閉じて10分ぐらい横になるだけでも随分と眠気は軽減された。後は下車して外の空気を吸いながら軽く体を動かすことも効果があった。ずっと同じ姿勢で座っている事によって睡魔が惹起されるということもあるからだ。
とにかく運転席に座っている姿勢のままだと体も脳も眠りをシャットダウンしないので強制的に違う態勢に変えることが効果があるようだ。眠くなったら、下車して軽く体操をする。もしくは10分ぐらいしっかり横になって目を閉じる。
- 眠くなったら車を停車させて10分程度仮眠を取る
- 眠くなったら車を停車させて下車し軽く体操をする
- 眠くなったら電話で誰かと話す
- 眠くなったらおやつを食べる