横乗り期間とは一体何なのか

新人大型トラックドライバー にとって一番最初にくる試練は「横乗り」である。試練と書くと厳しく暗いイメージを持ってしまいがちだが、この横乗り期間は2度とない貴重な時間と空間になるのである。プロの先輩ドライバーが運転したり助手席に乗って新人ドライバーと一緒に動いてくれる。最高のOJT(On The Job Trainingの略)の場であり、実際の運行業務から荷積み荷下ろしに至る作業の一連の流れを目の当たりにできる。これはどの業界に行っても行われるものでトラック業界も例外ではない。その横乗り期間に意識してやるべき事をいくつか挙げていこうと思う。

映画「バケモノの子」に横乗り期間に使える場面が出てくる。主人公が化け物の世界に紛れ込んでしまう。そこで武術の達人であるバケモノに弟子入りをする流れの中で、どうしたら自分も師匠の様に武術が上手くなるだろうと考える。考え出したのが、とにかく真似るという事だった。一挙手一投足師匠の動き全てを真似ていくことで武術の基本となる動きをマスターしていく。そういうストーリーが前半に展開される。横乗り期間もまさにその様な考えで臨むと良いと思う。とにかく先輩ドライバーの動きを全て真似るのだ。ハンドルの握り方、運転している時の首の動かし方、下車の仕方、歩き方、挨拶の仕方、髪のかき上げ方などあげればキリがないが、とにかく真似をして体得していく。

スキルの体得というのは頭だけでいくら記憶してもダメで、その作業または行為の意味と実際にどうすればいいのかという体の動きが一致しないと成立しない。メモ帳を携行して常に先輩の言葉による知識の伝達を書き殴って受け止める。でもそれだけでは体は動かない。メモで書いたものを何度も反芻して頭の中に焼き付けつつ、さらに体を先輩の動きに合わせて真似させ体に動き方を記憶させる。視覚で情報をキャッチし動くことまた知覚を磨くことによって心技体を一致させていく。先輩職員とのコミュニケーションもそこに加味される。なぜそんな会話が口から出てくるのか?その発言の真意は何なのか?なども心技体を一致させるための重要な要素となる。

どんな行為、行動にも意味のないことなんてない。必ず何かしら意味がある。横乗りも例外ではなく、上述した様な意味があって最高の技術習得機会になるしこの横乗り期間の取り組み如何によってそれ以降の仕事の基本姿勢が決まると言っても過言ではない。そもそも横乗りをしてくださる先輩乗務員はそれなりの哲学と技術を持っている人しか選ばれないのだから、そこから学ばないという手はないのだ。そしてこのことは転職する際に持って歩ける自身のツールもしくはスキルとしてどこにいっても有効に活用できるものとなる。

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