親切な誘導に安心しきってはダメな理由

結論から言うと、誘導してもらっている時に自損事故や物損事故を起こしたらドライバーの責任になってしまうので誘導を過信しないこと。いくら相手の親切心からと言ってもプロではないしトラックの挙動もわかっていないので確実性が少ないのである。

先輩ドライバーからよく言われたのが、「お客さんが誘導してくれると言っても、それは受けつつも常に自分が1人で運転していると思ってやれ」と。その理由としては、お客さんは意外と適当に誘導する、トラックの動きがどうなるかも予測がつかない、仮に物に当ててしまったら「こっちは誘導してただけで当てたのはドライバーさんだよね」と責任はこっちになる、などだった。

お客さん(荷主さん)とすれば早くに荷下ろしをしてトラックに出て行って欲しいのだ。トラックが長く構内にいることで自分の所の商売に支障が出てしまうからだ。そうは言っても本当に親切心から誘導をしてくれる人もいるのは事実。この辺りはうまく対処していかないと、ディスコミュニケーションになってしまってその後のやりとりに支障が出てしまうこともあるから気をつけないといけない。

ディスコミュニケーションにならないためにはどうすれば良いか。先輩ドライバーが具体的に教えてくれた。それは次の様に言って下車確認をすることだった。「誘導ありがとうございます。今日バックカメラの調子が悪くてちょっと降りて確認しますね」と言え、と言うことだった。誘導してもらっていても下車確認をする。実際それぐらい慎重にやってもやりすぎることはないと自分も思う。なぜなら誘導している時「オーライ、オーライ」と言いながらあらぬ方向を見ているお客さんが結構いるからだ。

そうは言っても配送時間が押していてお客さんを待たせている時には双方が急いでいるから「早くしてほしいな」「早く下さなきゃ」と気持ちが焦ってしまう。そう言う時に誘導する方もされる方も事故を惹起する可能性が高まる。急がば回れ、とは昔の人はよく言ったものだ。急いでいる時こそ深呼吸をしてさらに下車確認をするとか三角コーンを立てるとかして事故回避に努めないといけないのだ。

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