大型トラックで道にまよったら迷わず停止する

Google マップやストリートビューという便利なものに加え先輩方の知見の蓄積である配送台帳があればまさか道に迷うことなんてないだろうと、慢心しているとすっかり道に迷ったりしてしまうから人間というのは恐ろしいものである。改めて思うに配送台帳というのはすごいと思う。それはトラックで走行するにあたって問題なく配送先まで行けて荷下ろしができる情報が生々しく記録されているからである。拙い手書きの地図であっても先輩ドライバーが開拓した経路がこと細やかに描かれている。この台帳に助けられたことは数限りなくあった。じゃあなぜそれでも道に迷うか?それは

「思い込み」である。

初めて行く配送先であれば神経質になって意外と地図も丁寧に読み込むし道路の標識もちゃんと見て行く。間違いが起こるのは2度目、3度目に行く所である。たくさん行っているうちに記憶が固定されればそう間違えることもないのだろうが、2度目、3度目だとまだうろ覚えなところも多くある。「確かこっちだ」「こないだこっちに行ったかもしれない」と1、2回の記憶量で安易に判断しようとする。それもトラックは動いていて信号の変わり目とかで標識を見て判断するのだから熟考できるわけもない。そういう時に道を間違ってしまうのだ。

「おや?こないだこんな道走ったっけ???」となる。あたりは見た事のない風景。でも思い込みとは大したもので頭の中のジャイロを信頼しきって「大丈夫だろう」とトラックを走らせてしまうのだ。もうこうなるとドツボにハマっているわけで、冷静に考えればすぐに停車させて脳味噌を一旦休ませて考える余地を与えないといけない。

私は夜、それも21時すぎに外灯もまばらな農道に迷い込みさらには乗用車もやっとすれ違える様な細い道に迷い込んでしまったことがあった。「あ、これ違うやつだ」と思った時点で既にアウト。もう少し早い段階で間違いに気付いて止まって確認していればミスは簡単に回復できたはずだ。でも「大丈夫だろう」と自分を過信してしまいトラックを進めてしまったわけだ。

この経験から学んだのは、人間は思い込みという間違う要素を持っている。なので思い込みをなくすためにも「だろう」ではなく「かもしれない」という思考様式に持っていかないといけない。あとは迷ったらトラックを安全に止められる位置に持ってゆき一旦停車して冷静になる。お茶を飲む。地図を再度読み込む、などである。

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