
結論。睡眠時間が異常に不足した状態が続き交通事故を起こしかねないと判断したため。
何故睡眠時間が不足したのか。退職に至る直近のシフトはこうである。
- 午前2:00起床
- 午前3:00自宅を出る
- 午前3:30出勤
- 午前4時出庫
- 午後7:00帰庫
- 午後8:00退社
- 午後9:00帰宅
- 午後11:00就寝
このシフトが1週間続いたのであった。平均睡眠時間は3〜4時間。実働16時間。この配車を組んだ配車係は退勤から出勤まで8時間空けるというルールは守っているものの、普通他の乗務員に対してこの様な厳しい乗務はさせない。にもかかわらず私の場合にはこのような厳しいシフトをあてがってきたのだった。
独り立ちしてまだ3か月しか経っていない新人にはかなり酷な労働である。実際私はこの間何度も居眠り運転をしていた。覇気はなくなり荷積み荷下ろしにも集中できない状態だった。誤卸しでもした場合には事故になり私のドライバー人生も終わってしまいかねない。配車係は申し訳なさそうに「悪いね。毎日」と言っていたところからして普通のシフトではなかったのだ。おそらく私を配車する余地が他になく仕方なくその様なシフトにしたのだと思われる。
百歩譲って、仕事だから、任せれているのだからやって当たり前だと思おう。でもだ、まだ独り立ちして3か月目の新人には分相応な仕事量とは言えないのではないか。道もまだ十分に覚えていない。ようやく基本の荷積み荷下ろしが出来る様になっただけだ。精神的にも体力的にもまだ出来上がっていないところに過度な仕事量があてがわれたのだからパンクしない訳はない。そして私は燃え尽きたのであった。バーンアウトである。
そこで私が決断したのは、事故を起こす前に辞めるということだった。事故を起こしたら全責任は自分になる。そしてドライバー人生も完全に終わってしまう。そして何よりも危険物を扱うドライバーとして一般人を巻き込む惨事を起こすことだけは避けたかった。
20数年ぶりに復帰したトラック業界だったが、働き改革等で働きやすくなっていると思って入社したが実際はそうではなかった。私が入社した会社が偶然待遇が悪かったのだと思うが、それにしても不完全燃焼である。異業種から転職するという大ジャンプをしたのに、だ。自分の情報収集の弱さもあった。でももう一度チャンスがあればトラックドライバー になりたいと思っている。安心して安全に業務を遂行する。無事故無違反。それを自身の理念として実践したい。
時間を大事にしない者は時間によっていつかは返り討ちに合う、という名言めいたことを呟いて、この度のブログはおしまい。