読書の仕方ーいま一度考え直してみたー

ついさっきまで『パイドロス』プラトン著 藤沢令夫訳(岩波文庫)を読んでいた。過去形なのは途中で投げ出してしまったからだ。理由は簡単。内容が難しいからである。ちょっとこれは本の読み方を考えないといけないと思って敢えて途中であったが読むのをやめた。なぜか。巻末にある注釈の量が結構あるということと、本文も難解な上に注釈も難解なため本文を追っていて注釈にまで頭を働かせる余裕がなかったからだ。僕のCPUが完全にフリーズしてしまった。うーん。でも読みたい。ソクラテスの言葉、ソクラテスを尊敬するプラトンの思想、それらをぜひ自分のものとしたい。どうしたらいいか。

実は全然違う話なのだが、どうも本を読まないといけないという焦りが一方であったことに気づいた。分からなくても先へ先へとページを進めていた。理解もできていないのに。なぜだろう。それはこうだ。ソクラテスの言葉をとにかく追っ掛けたいのだ。その一心からなのだ。僕の今いる社会では日々いろんなことが起こっている。高度に発展した社会に暮らす中で、便利で豊かな生活とは裏腹に何か空虚感を感じているのも事実だ。空虚感はどこからくるのか?先行き不透明な未来。豊かになれど不安に苛まされるのはどうしてか。画一化されつつある社会。どこに行っても同じ風景に見えてしまう世界。

そんな中でソクラテスに出会いものすごい衝撃を受け、弟子のプラトンによる著作を読み始めた。そう、ソクラテスにしてもプラトンにしても、遠くギリシャ時代(紀元前300年代)に哲学を志向し考えに考え抜いている。そしてそれらが現代にまで文字として残っている。この長い期間生きながらえた思想の力にあずかりたい。そう思うのだった。

今一度読書の仕方を考え直そう。急いで読み進めるのではなく、じっくり噛み締めながら読み込もう。偉人たちが考えに考え抜いた言葉たちを読み落とさないように。そこらへんにある自己啓発本とはわけが違う。僕はソクラテス、プラトンを大文字の他者として捉える。彼らの生きた時代、背景などを知りたいのだ。なぜそのような哲学が思考されたのか。どうしたきっかけがそこにはあったのか。焦るな。1ページでも読めればいいじゃないか。その代わり注釈も丁寧に読み込もう。分からなくてもいい。わかりたいと思って読もうじゃないか。時間はたっぷりある。

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