
夜勤明け
スッカリ疲れてて
記入するのを忘れていた
楽しかったことは
→なし、だね
2019年4月10日の手帳のメモより
おそらく独り立ちして初めて夜勤を一人でやった日のメモだと思われる。慣れない仕事で大変だったのだろう。「すっかり疲れていた」と書くぐらいだから相当な疲労感だったのか。楽しかったこともなかった、そうだ。
実は今も新しい部署に異動して新しいことを覚えている最中だ。状況としては、昨年は転職して仕事自体が全て初めてのことばかりだった。今は子どもたちと1年間過ごして一緒に生活したり遊んだりしてきたわけだから関係性の面では少しは出来ている。なので全部が全部初めてと言うわけではないから、気持ち的には少し余裕がある。でも慣れない環境であることには違いない。完全に慣れるには後1ヶ月ぐらいはかかるだろう。ゆっくりやっていこうと思っている。
福祉の現場から考え思うことの一つに、ここにいる子どもたちが与えられた生と言うか生き様というか、人類というか、彼らが彼女らが私たちに差し出してくるテーマはものすごく深いものがある。その一つには「契機」ということがある。いろんな契機(きっかけ、偶然性)などが重なって彼ら彼女をはじめ支援する我々も今という時間と今という場所にいる。ものすごい確率で出会った上に、その彼ら彼女らの生の深さ、重さに、私たちは人として出会って、そこで何がお互いできるのか、色々と考えさせられる。僕が哲学や社会学に惹かれるのは、その彼ら彼女たちとの出会いがきっかけになっていることは明白だ。やはりソクラテスやプラトンが対話編の中で語るところに真実在(イデア)を目指さなければ、現象だけを追うことになってしまう。彼ら彼女らに今をイデアに照らされた現実としてみることができるようにならないと、と思う。そのためには今からでも遅くない。知を追求することだ。