禁煙をして16年が経ちました。

僕が高校を卒業した頃は、喫煙率はかなり高くほとんどの男子がタバコを当たり前のように吸い始めそしてずっと吸っていた。僕もそのうちの一人で運送会社に勤めていた頃の先輩職員に勧められてタバコを吸い始めたのがきっかけだった。最初タバコを吸った時のことは今も鮮明に覚えている。一口吸ったらむせ返って「ゲホゲホ」咳込むしめまい吐き気がひどく、その時ちょうど夜勤だったが夜勤が明ける朝まで気持ち悪かった。それでもその後しばらく吸い続けると次第に心地よいものになって習慣化してしまった。最初は半箱だったのが一箱になりしまいには二箱まで増えてしまった。20歳から33歳ごろまで13年間ほぼそのペースで吸っていたことになる。お酒も飲んでいたので、お酒を飲む時はタバコをパカパカ吸ってそれはもう体に悪いことを続けていた。13年間も毎日2箱吸っていた僕がどうして、どうやってタバコを止めたか、と言うのを書いていこうと思う。

まずどうして止めようと思ったのか。結婚である。結婚するにあたって、もし子どもができた時に良く無いだろうと思ったのが動機である。なぜか健康でいないといけない、と思ったのだ。ミッシェル・フーコー的に言うとこれもシステムに取り込まれた結果なのかもしれないが、とにかく健康になりたかったのである。じゃあこれだけ依存性の高い嗜好品をいかにして止めることができたのか。止めるにあたっては実は結構苦労をした。2000年初頭ごろにはまだ禁煙に対する社会的なサポートは弱く、ようやくニコチンガムなるものが販売されてきた時期だった。病院で治療というのはまだ一般化されてなかったように思う。

そこで僕がまず取り組んだのは、単純に吸わない、パイポ(擬似タバコ)でごまかす、と言うものだった。これは禁断症状が強烈すぎて何度も挫折した。恐るべしニコチンである。そこで少々お金はかかるがニコチンガムの導入である。これはニコチンが微量含まれたガムでそれを噛むと口腔内からニコチンが吸収されると言うもの。これは脳にニコチンが回るのでタバコを吸っているのと同じ感覚になる。実はこれ本来的に禁煙になっていない。ニコチン依存は変わらないからである。さらに一箱4,000円(おそらくその当時)したのでタバコを1カートン買うぐらいの値段はしたはず。保険適用もないので実費である。結局このニコチンガムが高い値段であったことで、なんだか馬鹿馬鹿しくなり、タバコを吸うことに意識があまり行かなくなった。これが結果功を奏したのだった。「あほくさ、なら、タバコ吸わない方がいいや」と思考様式が変わった。

  • 結論1それなりの投資をしないとタバコを止めることは難しい。
  • 結論2結婚とかイベントに合わせて止めると良い

タバコをやめてよかったのは、タバコを吸いに行くための時間を気にしなくても良くなったことである。タバコを吸っているときは仕事を中断してタバコを吸うことがどれだけ多かったことか。それが仕事にとってもプライベートにとってもどれだけロスになっていたか。やめてみてよくわかった。健康のことはもう言うまでもない。ロックに生きたいけど、そんな器もないし、ロックじゃなくていい。

今の職場は意外にタバコを吸う若い人が多い。昔の僕もそうだったから何も言えないが「あー、止めるとしたら結構大変だろうなあ」と楽しそうにタバコを吸う彼らをみて思うのだった。

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