うつ病以前に戻ってはいけない理由

うつ病歴9年目にはいったなお坊主です。僕は今うつ病のため月に1回遠く離れた街まで車を運転してメンタルヘルスクリニックに通っている。そして先生と少し話をしていつもの薬を処方してもらう。それを毎日ちゃんと飲む。それはうつ病を治すためにである。厳密に言うとうつ病を寛解、させたいわけだ。じゃあ、うつ病が寛解して僕はどうなりたいのか?うつ病以前の自分に戻りたいのだろうか?そんなことをふと考えてみたわけだ。

うつ病以前の僕とは。それはどういう自分だったかというと、仕事では自分はできる人間だと自負していた。なので、できないことはない、というほぼ完璧すぎるぐらいの思いをもって熱く仕事をしていた。そのころはあまり意識していなかったが僕のこの仕事のスタイルは良かった点もあったものの、それは一部の人の意見を抑え込むものでもあったのだ。その抑え込まれた人の気持をその時僕は理解していたか?いや、していない。逆に僕が正しかったのだと主張して理解するようなことは微塵もなかった。ひどいものだ。僕のせいで悔しかったり嫌な思いをした人はたくさんいただろう。そんな人間だったのだ。

プライベートでは、良き父親をしようとこれもがんばりすぎた。夜勤明けでクタクタなはずなのに、子どもの保育園の迎えから夕食作り、お風呂の世話、ねかしつけまでをこなしていた。自分が児童関係の仕事をしていたこともあって、子どもの世話をみるのもちゃんとやらないといけないと思い、その信念を曲げずにそれを家でも実践してしまったのだ。疲れないわけがない。気の休まる暇なんて微塵もなかった。そんな生活が数年続き案の定破綻した。心が悲鳴をあげたのだった。

仕事では自分の力量を超えた仕事をやってしまいバーンアウト寸前。プライベートでは良き父親像に押しつぶされ心身ともに疲弊しきった。結局これはなんだったのかというと、自分の力量を超えたことを無理に推し進めたということだ。別の言葉で言うなら「自分を大事にしなかった」ということ。自分を大事にしていたら仕事もプライベートもどこかで「あ、これ無理、やめとこう」と自制が効いたはずだ。それにその頃は酒量も増え疲れた頭と体を麻痺させていた。お酒は癒やしどころか心身のオーバーワークをごまかすものでしかなかった。これでは体も心も休まらないはずだ。そしてその先に待っていたのがうつ病、だった。

なので僕はうつ病以前の自分に戻ってはならないのだ。あの当時の僕は明らかに無理をしていた。そして自分を大事にしていなかった。今、うつ病とちゃんと向き合い始めた僕がイメージするうつ病後(寛解したら)は、無理をしないで生きる、ということだ。そして仕事では働く仲間を信頼し大事にしようと思う。それは今、少しずつだが実践できている。プライベートでも、子どものことも大事だが、まずは自分を大事にして生きていこうと思う。自分を大事にして生きていく。これが最近どういうことであるか少しずつ分かってきたところだ。

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