苦節10年(約)。ようやくうつ病の薬が減薬になる。

うつ病を患ってから約10年が経つが、昨日通院した際に

「じゃあ、今日はこれで。あ、そう。来月から薬減らしていきましょう」

と先生が言った。一瞬耳を疑ってしまったが、そんなことを先生は確かに言った。うん。長かった。うつ病を何度もこじらせながら8年ぐらいやってきて、その後お酒をやめてからの2年間がうつ病と向き合い始めた本当の時期と言っても過言ではない。そして今がある。先生から薬を減らしましょうと言われたのは初めてだった。だからうつ病も少しは良くなってきているのだろう。先生がそういうのだから。

うつ病になってからというもの絵に書いたように落ち行く人生だった。離婚をし、一人暮らしを始め酒に溺れ、あとは博打と女とくればもっと劇場的には良いのだろうけど、そこは踏ん張った。博打はしなかったし女性に対してものめりこむようなことはしなかった。その当時というか最初の8年間はとにかくうつ病を軽く見ていた。仕事にもいけていたし寝込むようなこともなかったから。なんとかなる。お酒を飲んでいても薬を飲んでいれば大丈夫だと高をくくっていた。本当のところはお酒でごまかしていたのだ。うつ病治療には睡眠が大事だということも知らず、お酒を飲んで熟睡したような気になっていた。実際はお酒を飲むとちゃんとした睡眠がとれないそうだ。だからいつまでたってもうつ病がよくなるはずもない。そんなことは先生も見越していてお酒を飲んでいる僕に対して「薬を減らしましょう。良くなってきたから」なんて言えるはずもない。まず言わない。

アルコール依存症だと自覚して泣きつくように先生のところへゆき「お酒をやめたいんです。なんとかしてください」と言ったときこそが正に「治療と向き合う」ことの始まりだったのだと思う。先生もその日をずっと待っていたのだと思う。先生は一言「今日から一滴もお酒を飲んではいけません」とはっきりと強く言った。僕はその日からそのことを守って今に至る。もっと早くにお酒をやめておけばよかったと思ったりもしたが、土台無理な話だった。自分の体が入院とか病気とかで悲鳴を上げ始めてようやく自覚的になった。時間はとりもどせないけど、お酒をやめることが出来たこと自体が奇跡だし、時間に関係なくその事実はすごいことだと自分でも思う。よくやった。

ただ減薬については一抹の不安がある。おそらく先生も一気に薬を減らすことはしないだろうけど、今の仕事をしながら薬を減らしていくと、調子がまたわるくなるのではないか?そうなったときはどうする?などと要らぬ心配をしてしまう。やっぱり薬をのんでいることで安心している自分がいるのも事実だ。でも10年来信頼してきた先生のことだ。大丈夫。ちゃんと導いてくれると信じている。そして僕の人生もすこしずつ上向きになっている。がんばらずに無理をしない。そういう生き方を少しずつだが今やっているところだから。

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