プライドを捨てることは簡単なことなのか、という考察そして実践

無茶な転職によって半年でタンクローリーの仕事を辞めることになり1ヶ月間無職になった時期があったことは先日のブログでも書いた(→ここから読めます。)。仕事を探さないといけない。もうそうなったからには恥も外聞も捨てて各方面に頼み込むしかなかった。「仕事をください」と。

会社の業務内容とかやりがいが持てるかどうかとか贅沢なことは一切考える余地もなかった。地に落ちた48歳のおじさんは自分が会社を選ぶというレベルではなかったのである。相手側が欲しがる人材ではないのだ。そして特段これといった技術も資格もスキルももちあわせていなければどんどん条件は悪くなっていく。僕はその条件にどはまりしていたから本当に行くところがなかった。

仕方なくいわゆるなんとかジョブとかいう人材紹介の会社に登録することにした。しかしそれも経験がないということでほとんど相手にされなかった。他にも数社お願いしていたが良い返事はもらえなかった。万事休す、か。と落ち込んでいたときに、以前勤めていた会社でお世話になった上司のことを思い出し、思い切って電話をしてみた。「すいません。〇〇という理由で今仕事を探していて」と説明すると「じゃあすぐに源泉徴収票をFAXして」ということだったので「わかりました!!ありがとうございます!!」と喜び勇みコンビニからFAXを送った。そのあとの流れはというと、面接の日時が指定され、ほぼ採用という運びで事務手続きもすすみトントン拍子だった。結果その会社に今はつとめているのだが、あの時、上司のことを思い出さなかったら僕は今も無職またはフリーターでほそぼそと働いていることになっていたかも知れない。本当に運が良かった。

現在の会社に再就職できたのも、とことんまで自分のプライドを精査したからだと思う。今の自分の立場と会社が僕に求めていることを冷静に分析したのだった。これまで色々と経験を積んできて仕事に対して出来るという自負もあったが、そういうことは求められての再就職ではない。そんなことはもうほかの人が担っているのだ。僕に求められているのは、即戦力として現場をまわすだけの人材ということだった。それを強く自覚することができたおかげで、僕のプライドという鎧が剥がれていったのだった。プライドが剥がれていくと仕事の幅が広がるのだ。「何でもやります」と言うことも平気で言える。そして何よりも、そういう人材は会社にとっては好都合なのだ。

僕がプライドが高いままだったら今の会社にもつながらず路頭に迷っていただろう。

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