
仕事でミスを犯した。それは専門職としては真ん中ぐらいの難易度の仕事内容で、その批判してきた人は「専門職としてやってはいけない支援だった」と厳しく言ってきた。それもたくさんの人が見る場で。僕はその時少し嫌な気持ちがした。直接自分に言ってくれればいいのに、と。そして自分もこれまで色んな経験をしてきた手前プライドがあってそこが少し体裁を気にした。そして「俺だってミスするときぐらいあるわい!!」と内心怒っていた。
批判してきた人は確かに沢山勉強をしているし研究熱心な人だった。そのことが更にカチンときていた。頭でっかちめ、と。ここで終わっていれば僕はこの時点で成長は止まっていた。自分から成長の芽を摘むことになる。でも僕はそうはしなかった。家に帰ってもう一度考えた。「なぜ批判されたのだろうか?」「何がいけなかったのだろうか?」「あの場面で僕は他にどのような支援ができただろうか?」「僕は勉強をちゃんとしてきたか?してきていない。知らないことばかりだ」。いろいろと考えながら出した答えが「僕は明らかに勉強不足だ」「だから(僕を批判した人に)ちゃんと聞こう」だった。
そしてその批判した人に「こないだはちゃんと指摘してくださりありがとうございした。僕の力不足は認めます。今回の支援の件から学んでもっと成長したいのでいろいろと教えて下さい!!」とメールした。するとその人から「僕で良ければ何なりと!!」と心地よい返信があった。僕は早速似たようなケースの記録をコピーしてこの場面だったらこの人にどのような支援を自分はしただろうか?というのを考えて提示してその人から教えを受けた。批判していた人はすごく真摯に支援の方法、障害特性など専門知識について教えてくださった。メールの文面だけからは読み取れない親切心と教えたいという気持ちがひしひしと伝わってきた。
今回の件で思ったのはプライド第一でガードを発動し突っぱねていたら、僕は何も得ないままくすぶった感情だけを胸に抱え仕事をしていくことになっていた。それでは何も産まないどころかマイナスな状況になるしかないだろう。でもなんとかプライドを捨てされた。踏みとどまれた。そして勇気を持って聞けた。こういう経験は何歳になっても大事だと思う。
貴方は日々たくさんの本を読んでいる。それは人の話を聴く態勢がいつも整っているという事。そんな貴方だからこそ今回のように最高の形でステップを踏めたのだと思います。私も見習います。
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