うつ病者である私なお坊主が、49歳にして運送会社の面接を受けてきたが、なんと病歴確認をされたので「10年間うつ病です」と堂々と公表してきた結果

結論。面接官から面接を受けながら僕のハートに火がつかなかった。そう自分の中にやる気を感じられなかったのだ。なので先程(9月8日朝の7時)辞退のメールを送った。この1ヶ月転職に向けてあれこれ動いていたが、こういう結果になってしまった。こういう結果になってしまったが得るものがあったことは事実。得るものは何だったのか?それを挙げていこうと思う。

①(得たもの)履歴書は手書きでなくても良い

これまで数々の転職をしてきた僕であったが、今回始めてパソコンで入力し履歴書を作成しそれをプリントアウトして提出した。恥ずかしながらこの歳(49歳)になるまで履歴書は手書きでないといけないと思っていた。しかしとあるYou Tuberがアルバイトを探す際にネットで履歴書のフォーマットをダウンロードして作成しているのを見て「履歴書はパソコンで作っても良いんだ!!」と知った。パソコンで作るとすごく楽だし失敗してもすぐに訂正できるし120%便利!!これでこの先転職へのハードルがぐっと下がった。この期に及んでまだ転職するのか!?

②(得たもの)睡眠薬は勝手にやめてはいけないという学習

うつ病あるあるかもしれないのだけど、うつ状態がひどくなってくると睡眠に障害が出てくる。僕の場合も7月の中旬頃から不眠が続き、ドクターに相談して睡眠薬を処方してもらった。眠剤とも言うのかな?僕が飲んでいるのはレンドルミン錠0.25㎎だ。実は今回の転職活動はうつ状態に陥ったことによる影響だと最初から踏んでいた。現状から逃げたくなるのだ。要するに正常な判断ができなくなった結果とも言える。今の仕事のネガティブなところばかりが見えてきてしまい、そこから逃げ出したくなり転職活動へと向かってしまう。そこで今回僕は変な転倒作用を起こしてしまったのだ。それはどういうことかというと、睡眠薬に頼らないといけない今の自分を否定し始めたのだ。どう否定したかと言うと、飲むのを止めてしまったのだ。「睡眠薬なんて飲まなくても大丈夫だ」とか「睡眠薬を飲んでいる自分が駄目なのだ」と。心療内科で処方された薬というのは基本ドクターの指示がない限り勝手に飲むのをやめたりするのはアウトである。でも今回僕にしてはめずらしくドクターの指示を無視して勝手に睡眠薬を飲むのをやめてしまった。それでどうなったか?とうぜん夜寝られなくなり極度の不安定な状態になってしまった。でも転職したい自分を肯定するために僕は手帳に「ぐっすり寝られなかったがいつもよりはよく寝られたと思う」というめちゃくちゃな文章を書いてなんとか自分を納得させようとしていた。普通の人に戻りたかった。素直に泣きながら心が叫んでいた。でも結局僕は薬を飲まなかったせいで不眠になり情緒が不安定になってしまった。

③(得たもの)面接で初めて病歴を確認された−堂々とうつ病と公表してきた−

その運送会社の面接官は僕よりも5つぐらい年配の管理職風の方で、これまで何百人と面接をしてこられただろう射るような眼差しでうつ病をひた隠しにする僕を見つめ話し始めた。「10分時間をあげるので、これら用紙に必要事項を書いてください」と。それら書類の中に「病歴確認書」というのがあった。「ああ、これもしかして一番やばいやつじゃないか!!それにうつ病であるかどうかの確認項目まである!!(恐怖)」万事休す。どうしたものか?「うつ病ではない」と嘘をつくか、開き直って本当のことを書くか、悩んだ2分。「書こう。本当のことを。本当のことを書いて落とされるならそれで本望だ」と。「40歳から10年間ずっとうつ病で現在も服薬中です」とちゃんと書いた。ちょっと手に汗握ってしまったけれど、今隠していても後々明らかになることだ。それを見た面接官は「うつ病、なんですね」「現在もお薬飲んでらっしゃる」「現在の状態は?」などと確認をしつつ「はい、わかりました」とあっさりこの話は終わった。意外だった。「うつ病の方は運転はできるのですか?」とか「薬の影響は?」などともっとつっこまれて聞かれると思っていたからだ。合否の結果は1週間後に出ることになっていて、それを待たずに辞退したので「うつ病」による不合格という結果をしることはできなかったが。

④(得たもの)心療内科のドクターの言っていることが正しいということ再確認

②で睡眠薬を勝手にやめてしまい極度の不調に陥ってしまた僕であったが、要するに今はそれだけ薬に頼って生活を維持していくことが精一杯の状態であるのだ。ドクターは「今は大事な決断をするときではない」と何度もおっしゃった。僕は今のうつ病ということが僕の転職を阻害しているから(転職)できないんだ、という変な理由を打ち立ててうつ病でない自分を作ろうとしていた。だから睡眠薬を勝手にやめたし、それで不調に陥っても「元気になってきつつある」とか鼓舞させるような文章を手帳に書いたりしていた。ドクターは本当の僕のことを知らない、僕は正常でちゃんと考えることもできている、転職するだけの力ももっている、決して今正常な判断ができないわけではない、と何度も何度も頭のなかで反芻させていた。でも結果はドクターの言うとおりだった。睡眠薬をやめたとたん不調になるし、情緒まで不安定になってしまった。そう。僕は今医療の手助けを借りないと生活もままならないのだ。その自覚を得られたことは大きかった。そして思ったのだ。「ドクターの言っていることは正しかった。ドクターのことを信頼しよう。そして薬はちゃんと飲もう」と。

⑤(得たもの)就職の面接では給料だけでなくその会社の成長要因をしっかり確認する必要がある

こんなうつ病で右往左往している僕であったが、今回の面接で得たものの中で大きなものとして、質問事項の選択がある。給料とか就労時間とか仕事内容とかももちろん大事なんだけど、それよりも重要なのが、仕事の将来性である。仕事の将来性というのは、現在の仕事が将来市場規模等含めて広がりがあるのか?ということである。僕は今回の会社の難点に気付きそれについて質問した。この会社のメインの扱い製品は自動車(ガソリン等で動く)の関係だった。そこで僕は「現在石油製品に関する市場は二酸化炭素の排出量制限などで市場の縮小が激しいが、将来にわたってどのような新しい事業をお考えですか?」と訪ねた時に、面接官の表情がサッと変わったのを見逃さなかった。「今ここでは言えないが新しい製品を開発中である。でも自動車関係もあと10年ぐらいはまだ無くなるわけではないから大丈夫でしょう」と少々苦し紛れに答えていた。僕はこの答えを聞いた時点で「この会社に未来はない」と判断した。

(雑感)熱病のように転職熱にうなされ、生来の活動力で転職先の情報収集から履歴書作成、職務経歴書の作成、証明写真の撮影、転職先との面接日の交渉、そして実際の面接など一気呵成にやれてしまえる自分がいる一方で、今回の転職活動中ずっと頭に引っかかっていたのは、ドクターの信頼を裏切ってしまう自分がいる、ということだった。そして今回転職まで動いてしまっている自分は、うつ状態の進行の深刻さも表していた。過去の転職も似たような状況でおこっていたので、今回もそれらと同じく、うつ状態がさせるものだった。自分でも少しはわかっていたつもりだ。転職まで動いてしまっている時点でもううつ状態がひどいのだと。これまでは転職して場所を変えることでなんとかごまかしていたが、うつ病自体は全然良くなっていなかった。なので今回、うつ病がひどくなっているのなら、これまでと同じやり方(転職)では駄目なのだ、という自覚が少しばかり自分のなかに生まれた。別のやり方を探さねば。別のやり方、それは「休職」という手段である。休職によってうつ病の過渡的な状態を脱しできるだけ平常の自分の状態をもどす。そうすることでおそらく転職熱は下がっていくのではないか?と。今日心療内科に行く。ドクターの信頼を裏切ることはなかった。安心して通院できる。そして睡眠薬のことや休職のことについて相談してこようと思っている。

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