
山のように仕事が溜まっている。そんな気がする。なんでもいい。とにかく仕事に押しつぶされそうな時はどうしたらいいか。それは何も考えずにとにかく職場にいくことだ。職場に自分の身体を移動させてそこに無理くり置くのだ。「生きてりゃなんとかなる」と同じ論法だ。「あー、仕事に行きたくない。仕事したくない」と思ったらその思いに押しつぶされる前に車の鍵を手にしてとにかく車に向かう。好きな音楽をガンガンにかけて会社へと車を走らせる。会社の駐車場に車を止めて、自販機で好きな飲物を1つ買う。アルコール消毒をしたら上履きに履き替えてタイムカードを押す。自分の名札を出勤したと裏返しにする。体温チェックをする。今日の仕事の内容を確認して現場へ入る。もうこれで99%は解決している。のこり1%も体を動かしている内に満たされていく。とにかく思考と身体を別物と考えて動くこと。言葉で書くとなかなか難しい正反対のようなことだけど、思考はネガティブでも身体をボジティブの方へもっていくと遅ればせながら思考も身体に合流する。
今日がそれだった。たくさんの業務が溜まっていてどうしたものかと陰鬱たる気分に陥っていた。でも懸念された事項を関係者にひとりひとりインタビューする内に答えがでてきて、何も描かれていなかったキャンバスに徐々に色がついていっておぼろげながらイメージが生まれてきたのだ。このイメージが少しでも持てる状態はとても重要で、これができてくると仕事の実体がつかめてくるということでもあるし、自分の仕事になっていくのだ。とにかく歩くこと、人に聞くこと、そうすることで答えが集まってくる。答えがあつまってくると全体が見えてくる。一人で抱え込んで悩むよりはよっぽど効率的で直接的に成果が得られる。
もし沢山の仕事に押しつぶされそうになっていても、身体を奮い立たせてとにかく職場に行ってみよう。そしてそこにいる同僚たちを信じて何でも聞こう。動いている内に答えは自然とたくさん集まってくるさ。そして同時にやる気もどんどん出てくる。「仕事に行ってればなんとかなるさ」である。