秋の夜長、その過ごし方

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ほぼ毎日浴槽にお湯をはって入浴している。入浴時間は意外にも色んな用途に使えるので重宝している。なによりも身体を温めながら適度に汗もかいてダイエット効果も少しはあるだろうし僕の場合はその時間を使ってながら読書をよくしている。最近はそこにYou Tubeも加わるが。とにかくお湯に浸かって30分から1時間をボーッとしているだけではもったいない。今日は『ソクラテスの弁明』プラトン著 納冨信留訳(光文社古典新訳文庫)を読んでみた。読みはじめの感想としては、岩波文庫版の久保勉訳よりは断然読みやすい。岩波文庫版は第一版が1927年になっている。もうかなりの昔だ。11月も読書会をやる予定で、当初は岩波文庫版でやろうと思っていたが、改めて読んでみて表現が古くて硬いのにちょっと驚いた。これでは理解するのに何倍も労力を要するだろうと思って納冨信留先生の訳のものにしたという経緯がある。今日ちょっとだけ読み進めてみてやはり新訳は読みやすいなあと思った次第。

人生の岐路に立った時や、思い悩んで先が見通せない時、古典を読むのは良いなと思った。なぜなら人間の思考の原型に触れられるからである。SNS全盛の今、情報過多で物事の本質が見えにくくなっている。そんな時に紀元前の書物は人が生きることの真髄を知らしめてくれる。うまく言えいないが、年を重ねた分だけ少量の文字数でも密度が濃くてものすごく色んなことが伝わってくるのだ。今という時を忘れさせてくれる力がそこにはある。秋の夜長、古典に触れるのもおすすめだ。

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