
「人の力」(手助けという意味ではない、人が個々人で発揮する力、力動のこと)を初めて知った日だった。約50年間生きてきて初めてそう思った。組織が人を育てる、と言われることもある。いや、今の僕ならどんな組織だってそこには「人の力」がしっかりとあって、たくさんの実践がそこには生まれている、と言うだろう。そう、「人の力」、人が目的に向かって動く時、その力は存分に発揮される。僕はその人々の力強さを知ったのだった。組織云々で論じるよりもまずはそこに働く人々がいて、一生懸命仕事をしている。そこに「人の力」というものが生まれてくる。僕は恥ずかしかった。相変わらず組織論を振りかざして格好をつけていた。そんな僕は「人の力」にはなっていなかった。でも今日それに気づけた。だから「人の力」に少しはなれると思う。なりたい。